猫の飼い方
□02,飼われてみよう!
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『…ん?いやいやいや…待て。落ち着け。冷静になれ私。』
せらは頭を抱えた。
本当にトリップしてしまったみたいだ。
『…なんか…ん?あれ?』
しかもどう見ても日本ではない。
そして、せらは大事な事に気づいた。
『なんか…小っさくね?』
そうなのだ。
異様に木が大きく見える。
せらの背が小さいわけではない。
『え?いや、小っさい?』
本当にせらから見ると木の大きさが半端なかった。
しかも、地面がとても近くに見えた。
『…………待って。』
下を見て、絶句したせら。
自然と地面についていた手…否、足からは毛が生えていた。
『………………!!!』
せらは目を見開き、自分の体を触った。
『…い゛やぁぁぁああぁあぁぁあぁあぁっ!!!!』
体が、猫になっていた。