猫の飼い方

□04,戻ってみよう!
1ページ/4ページ


『………』




サ「もう大丈夫なんだな?せら?」






サソリの問いにコクッと、うなずくせら。


先ほどのイタチのキス事件で停止状態だった。





10秒ぐらい。




デ「と、とにかく手洗うぞ、うん。」




サ「そうだな…せらのキレイな毛に黒いの残るからな〜。」




デ「…旦那……」





サソリはせらを抱っこして扉を開けた。



そのベタ惚れさに若干引くデイダラ。





一方、抱っこされたせらはまた硬直状態だった。




先ほどのイタチに続き、本体サソリに抱っこされているのだ。








『(ささささささそりさんッ…!!!)』











自分の中で興奮を抑えていた。




そんな事をサソリは知るよしもなく。


家の外につけてあるホースを手に取った。







サ「デイダラァ。せら抑えてろ。」





デ「な、何か可哀そうだぞ、うん。」





サ「猫は水が苦手なんだよ。ほっとくわけにもいかねェだろ。」





『(とりあえず下ろしてください…)』





やっと解放されたせら。


しかし、サソリから放されると次はデイダラに捕まった。





デ「大人しくしてろよ、うん。」






『(おおおおろしてくれデイちゃぁぁぁん!!!)』







再び我慢するせらの手…否、前足をサソリがつかんだ。



そこで照れがピークに達したせら。



だってデイダラが密着。

更に本体サソリのドアップだもの。








『(む…むりだってぇぇぇぇッ!!!!!)』









最大級に暴れた。








デ「おわっ…あ、暴れんな!うん!!」



サ「あー…1回下ろそうぜ、デイダラ。」




デ「旦那諦め早い!うん!!





その時。





暴れていたせらがいきなりデイダラの腕の中から飛び出した。




『(脱出成功ッ!…ん?!)』






せらは勢い余ってサソリの方まで飛んでしまった。









サ「ばッ…」









―…バシャンッ







『に゛ゃッ(うぶっ!!)』





デ「あーぁ。」



サ「チッ…」





せらに飛び掛られたサソリのホースは一瞬だけせらに向けられ、



せらは水を思いっきり被ってしまった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ