猫の飼い方

□07,お風呂に入ろう!
1ページ/4ページ



『…んー……ん…?』




朝。


せらは寝ぼけながらもゆっくりとソファから体を起こした。



昨日はそのまま寝てしまったようでYシャツとスカートに皺が入っている。




『…ぁ……(履き替えなきゃか…)』






低血圧なので頭がうまくまわらない。




何度も目を擦り、ぼやける視界を晴らした。





鬼「あ、せらさん起きましたね。」



小「おはようせら。」



イ「…意外と早起きなんだな。」



サ「まだ寝ててもいいぞ。」






既に起きていたのは4人。



鬼鮫は朝食の準備。


イタチは新聞を読んでいる。


サソリはヒルコの点検をしていた。




小南はシャワーでも浴びたのか、髪が濡れていてタオルをかけていた。





『……はよ……』





小「ふふ。眠かったら寝てていいわよ。」




『…んゃ…だいじょぶ…』




イ「…寝起きはまた可愛いな…」


サ「…チッ…写真撮っとけばよかったぜ。」





『んな朝から堂々と…』




鬼「そんなことより服に皺が入っていますよ。着替えてきたらどうです?」





『あ…そーなんだけど……』




せらは服の替えを持っていないことに気づいた。



それには小南も気づいた様子。




小「…私のでよかったら貸しましょうか?」




『あ、本当?正直助かるかも…』





しかし、問題が1つ。







『……下着もないんだっけ…』








キラーン、と。



まさに効果音がついたように鬼鮫を除いた3人が反応した。




小「大丈夫よ!貸してあげるわ…ふふふ…」




サ「…ククッ…」


イ「………」






『(や…何か3人目が怖い!!)』






思わず引きつった笑いを浮かべるせら。


それでも甘える事にした。




『じゃあ今日だけ…ゴメンね、小南。』




小「寧ろ大歓迎だから大丈夫よ。」






『あ、お風呂の場所わかんないや。』



アジトの中をまだあまり把握していないせら。



小「ついてきて。」




小南はせらを案内することに。




その間に鬼鮫はメンバーを起こす事にした。




角都は昨日から自分の部屋で眠っているようだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ