猫の飼い方
□09,仲良くなろう!
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カ「…おじょーさん…親御さんは?」
『いません!一人旅ですがなにか?ちなみに名前はせらと申します以後宜しく!(本物!本物ですよ皆さん!!)』
息継ぎなしで自己紹介をしたせら。
そんなせらに呆れているかよくわからない瞳でカカシはため息をついた。
カ「…せらちゃんね……」
カカシはどうしようか、と悩んだ。
実は、彼は今日任務はない。
カ「うーん…」
『え……あ、やっぱり迷惑ならいいです。』
カカシが困っている事にやっと気づいたせら。
テンションが上がりすぎて全然気づかなかったようだ。
さすがに図々しいか、と思い諦めた。
『そうですよね…カカシさん忙しいですもんね…』
カ「…なーんで俺の名前知ってるのかな?」
『(やっちまったぜ。)』
前にも暁相手に同じパターンがなかっただろうか。
学習能力がないんだな、とせらは後悔した。
そして即座に言い訳を。
『あー…た、旅先で聞いたんですよね!こ…木の葉のコピー忍者のカカシさん!』
カ「…誰から?」
『し、知り合った人ですよー。確か…砂だったかな?その時に特徴も教えて貰ってー…』
カ「…………」
『そ、それでー…1度見てみたいなーって思ったら助けて貰えてラッキィ!みたいな…?』
カ「…なるほどね…」
せらから見たら何を考えているかわからないカカシ。
せらにしてはうまい言い訳だな、と思ったが…
カカシ相手に通じるか不安だった。
カ「まあ…今日はせっかくの休みだし…せらちゃんの尋問は後でいーか。」
本をしまい、頭をかきながら呟くカカシ。
その言葉に、せらは唾の飲み込んだ。
『じ…尋問て……』
カ「冗談にきまってるでしょ。」
『あ…そーですか……』
安堵したせら。
カカシの表情は相変わらず読めない。
とりあえずつかまりそうになったら無線で帰ろう、と思い素直についていくことにした。
『…ついたら拷問、なんてありませんよねー…?』
カ「だから冗談だからね。」
『(カカシ先生が言うと本気っぽいなぁ…)』
そこへ行くのか検討がつかず、ただ着いていくのみ。
たまに、会話が交わされる。
カ「せらちゃんてどこの里から来てるの?」
『…岩隠れです。』
カ「…忍じゃないんだね。(それにしてはチャクラが感じなさすぎるな…)」
『はい至って一般ピープルです。』
一瞬ドキッ、としたが木の葉まで送ってきてくれたデイダラの顔が浮かび
岩隠れと言ってしまった。
なんとかセーフだったようだ。
今度からちゃんと設定を決めておこうと思った。
カ「…とりあえず俺の知り合いの所に連れて行くから。」
『え…知り合い?ですか…?』
カ「そ。女の子には女の子がいーでしょ。」
『(このパターン…誰?!やっぱサクラかな?!)』
カカシが案内してくれないのは残念だが新たなキャラの登場に期待するせら。
カ「…あ、ココ。」
『早ッ!!』
ついた場所は…
図書館だった。