猫の飼い方
□11,満喫しよう!
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イ「…遅かったな。」
『ごめんねイタチ。』
宿に着いたのは真夜中だった。
イタチは宿のロビーで待っていた。
テーブルには大量の皿と串が置いてある。
ずっと団子を食べていたのだろう。
『結構広いしきれいだねー。トビナイス!』
ト「せらさんが喜ぶと思って頑張ったんスよねー。」
デ「てめェはくじ引き引いただけだろ、うん。」
小「イタチ、部屋はどこなの?」
イ「…こっちだ。」
どうやらイタチの荷物はすでに部屋にある様子。
旅館というより…ホテルだった。
中は豪華で天井にはシャンデリア。
エレベーターの数字は40階まである。
『…あのさ…そのマント浮いてない?』
暁all「気にしたら負け。」
『気にしろよ。』
普通に暁マントのままできているメンバー。
支配人達&他の客は変な目でせら達を見ていた。
『と言うか…イタチはよくチェックインできたね?!』
イ「あぁ…少しばかり幻術をかけさせてもらった。」
『だったらマント脱げよ。』
チェックインの時は写輪眼で誤魔化したイタチ。
そのお陰で無事な暁メンバー。
今は微妙な状況だが。
そんな会話をしている内にもエレベーターが到着し、せら達は乗り込む。
他の客も乗ろうとしたが、暁メンバーが怖くてのれなかったらしい。
せら達だけが乗ったエレベーターは35階へ向かう。
『他のお客様ごめんなさい…』
もう扉が閉まっていたがせらはさっき遠慮した客達に謝った。
『それにしても…ナルトの世界にエレベーターなんてあるんだね…』
もう世界観とか気にしない。
デ「…人柱力のガキがどうした?うん?」
せらの呟きが隣のデイダラに聞こえていたらしい。
『(やべっ…)』
そこにサソリの助け舟が。
サ「てめェもガキだろデイダラ…ククッ。」
飛「だっせェなァデイダラちゃん。ゲハハハァッ」
ト「わー先輩馬鹿にされてるー。」
デ「……(怒)」
顔が引きつるデイダラ。
さり気なく手が粘土に伸びていたのを見たせらは慌ててそれを止めた。
『ま、待とう!デイダラ!!こんなオッサン達に比べればいい方だと思う!!』
サ「お…オッサン……」
飛「俺はそんなに年寄りじゃねェよ。」
ト「酷いッスねーせらさん…(俺はオッサンてレベルじゃないぞ…?)」
予想外に落ち込むサソリ。
なんかエレベーターの端っこに体育座り始めた。
それを無視することにしたせら。
デイダラ内心ガッツポーズ。
『それにしても…変わってるねこのホテル…』
せらはエレベーターの階表示に書いてある施設名を呼んでいた。
客室とは別に様々な施設があった。
“卓球場”
“露天風呂”
“マッサージルーム”
“カラオケルーム”
“バー”
“食事処”
イ「…後で見てきたらどうだ?」
『うん、そーする。』
そう言っている間にもエレベーターは35階に到着。