猫の飼い方

□15,アリスしよう!
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―あるところに…1人の少女がいました。




『ちょお待てや。』





―あ、せらさん…駄目ですよ喋っては。





『なんかナレーターっぽく話してるけど…鬼鮫でしょ?!状況から説明してよ!』




旅行から帰ってきた翌日の朝。


せらの部屋のテーブルには《不思議の国のアリス》と書かれた台本が置いてあり、廊下に出ると真っ暗な空間だった。




小「あらせらおはよう。」




『おはよ…って違うからね?』



イ「テイクツーいくぞ。」




『…お前1人で逝っとけ。』



イ「…放置プレイか?」


『ホントに自重してください。』




とりあえず話しの通じないイタチは放っておいて目の前(にいるだろう)小南に聞くことにしたせら。


ところが…


小「…詳しくはペインに聞いてくれるかしら?」




『え?』




ぺ「呼んだか?」




『呼んだ。…これなに?何で真っ暗にしたの?』



ぺ「…演劇大会だ。」


『突っ込んだほうがいいのかなコレ。』


飛「不可思議な王国のアリスなんだよォ!」



『もう題名から違うからね。大体…何で?』



角「読者からのリクエストだ。」



サ「アンケートに書いてあったんだよ。」




ト「暁会議でも言ってましたしねー。」



『ちょ、それここで言うな。』





せらはため息を吐くと、自分の部屋に戻った。



『…そういえばデイちゃんがいなかったな…』



□□□□□□□□□□




―あるところに…1人の少女がいました。




『(あれなんかテイク2始まっちゃった。)』




―その少女には姉がおり、ある日2人は仲良くキャンプに出かけました。





『(…なんかもういいや…これ私も参加しないといけない流れだ…)』



せらは部屋で台本をめくった。




〜不思議の国のアリス〜


キャスト…適当

ナレーター…鬼鮫

以下想像まかせ

―――――――――

台詞

―ここでナレーター―
終わったら照明頑張る。
台詞はアドリブonly



脚本…ペイン



『もうちょっと台本ちゃんと書こうよ。』





そんな訳で、暁劇場開幕…
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