テニスの王子様(四天 

□何年越しの愛
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『あの、さ。いい加減離してくれない?』



白「俺のこと思い出してくれたら離したる」



意味わからんし・・・
結局離しててくれる気はなさそうだ



『はぁ』



盛大にため息をついてみれば、爽やかにほほ笑まれただけだった



そんなこんなで2つ目の目的地に着いたようだ



古い、公園・・・



『・・・・・・・・・・』



白「めっちゃ懐かしいわ

喉乾いたやろ?なんか買ってくるわ」



そう言うと走って自販機まで行ってしまった



『・・・・・・・・・・バカやなぁ』





白「買ってきたで、はい」



『あぁ、どうも』



白「リンカはオレンジジュースやろ?」



『う、うん』



白「あの癖変わってへんの?」



『ごく、ごく・・・


あの癖?』



白「オレンジジュース飲んだ後に必ずゲップっちゅー



『なにそ、、、げふっあ』



白「うんうん、それでこそリンカや、お約束っちゅーもんやな」



『〜〜〜っ蔵のアホ!嫌い!!』



白「な、何でや!?って、え?」



『何?』



白「今、、、、蔵って」



『だから・・・・・・・?』



白「俺のこと蔵って呼ぶんはリンカだけや!」


『そ、そーだっけ?たまたまやない?』



白「リンカ〜〜!俺のこと覚えてたやろ!!」



『いや、ぜんぜん』



白「嘘や!!リンカは嘘つくとき必ず1時の方向を向くんや・・・」



『・・・・・・・・・・・・・・あ〜、そうなの』



すぐさまさっきまで見ていた方向から目線を下げる


白「リンカ・・・・・・・・・・・・」



『何・・・・・・・・・んんっ・・・』



私は目を見開いた



気がつけば蔵に抱き寄せられ、あろうことかキスをされている自分がいた

なんとか離れようと試みるがびくともしない


それどころかキスはさっきよりも深くなる、、、



『ん、、、っ、、んん///』



「きゃーーー///、こんなとこで」



「こらこら邪魔しちゃあかんでしょ、!」



『っつ/////んっ、はぁ』


人に見られたことにますます恥ずかしくなり、離れようと抵抗を繰り返す


白「ふっ、照れてるん?可愛ええな・・・」



何だか抵抗するごとにキスが深くなってる気がする
口が一瞬離れたことを見逃さず、顔を蔵の顔から背ける



白「リンカ・・・・・・・・・・」



『何すんのよバカ!!大っ嫌い!!』



白「っ・・・・・・・」


そう言った途端、ぱっと蔵が私から離れた



白「ご、ごめん。調子のっとた、嫌わんといてや、、、リンカ」



蔵の声がだんだん声が小さくなっていく

そんな顔と声で言われたら、、、



『まったくや。こんなん女の子にして嫌われるのなんて当たり前やろ』



白「せやな、ごめん・・・」



すっかり小さくなってしまった蔵
そんな蔵を見た私は自分でもわからないうちに口が勝手に動いとった



『こんなことして許してくれるのなんて・・・私くらいなんやから!!』



白「え・・・・・・・・・・」
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