*マイペースザムライ

□3ペース
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『ふあ〜〜』




謙「なんや、寝むそうやな?」





『ん?誰かさんのせいやけどな』





蔵「ん?誰のせいなん?」





『誰のせいでもありまへん』





昨日みんなが帰った時刻は午前1時、それからかたずけとか入って




寝たんが3時過ぎ・・そら、寝むくもなるわ





謙「白石、昨日言ってた体育祭ホンマにあるんか?」




蔵「なんや?俺が嘘ついとるとおもてるんか?」




謙「いやいやいや、言ってみただけやっちゅー話や」




ガラガラガラ




「席つけや〜お前ら」




うっさい声を発して先生が入ってくる





「うお」





ドダッ





入ってきたと思ったらこけよった




よーやるわ




クラス中から笑いがおこる





「お前らな〜〜誰やここに





ナマコ落としたやつは〜〜」





ナマコ!?






『なんでナマコがこんなとこにあんねん』





謙「確かに手がこんどるな〜」




蔵「あたりまえやろ?この俺やで」





お前かよ





「よ〜し、お前らも知ってると思うけど今年から体育祭やるで〜」





『ホンマにやるんやな』





謙「こうなったらやったるで!浪速のスピードスターの見せどころや!」





「よーし、紅白に分かれて競うんやけど、まずクラスで半分に分かれるで」





なんですと!?





「うるさいで〜藤原静かにせーや、


よーし今からくじ引いてもらうから前のやつからこい」





『謙也・・・』






謙「わこーーとるわ・・・」





死んでも蔵(白石)と同じチームにならんと!!!






白石引きや〜と言う先生の言葉が聞こえてきた





内心かなりドキドキしとる





どっちや?紅か?白か?





「白石は白やな、なんやぴったりやん」





『いえ先生、白石には黒がお似合いです』





ザクッ





『・・・・・・・。』





一瞬風が通ったと思ったら、髪がパラパラと数本舞った




うちの後ろの壁に何かささっとった





白組と書いてあった気がしたが、まさかね?





紙が壁にささるわけあらへんし・・・






白石との距離は10メートルくらいあるし・・・





「次は謙也こいや〜」





謙「行くで〜!!何事もスピードが勝負や!おりゃああああ」






「はい、




    

        


       やね」






『泣くなや謙也』






謙「俺は〜俺はやな〜」





蔵「なんや、謙也とは敵チームなんやな」






謙「・・・・・・」






「次 藤原〜〜はよ来い」





『逝ってくるわ・・・』






謙「字が違うで字が」





今にも死にそうなほどどくどくいっとる心臓をおさえて先生のところに向かった
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