SHORT

□ツンデレ姫を愛してる!
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「次はどこ行く〜?」

円は拓弥の部屋にあるソファーに寝転がりながら、パソコンを弄っている拓弥に視線を移す。

「ん?何が?」

拓弥はパソコンから顔をあげると円の方をちらりと見る。

「だからデート」

円は短くそう伝えると、再び手にしていたマガジンに目を移す。

「あー…。別にやりたいことないなぁ。…んー。どう円、家でなんかするとか」

ニヤニヤと笑いながら拓弥が円に答える。円は呆れたように拓弥を一瞥する。

「なんで、オトコってあれがそんなに好きなのかね〜」

拓弥は「オトコだからな」と言う。

「そんなもんー?ま、いいや。で、どうすんの?」

円はさりげなく会話を元に戻す。

「何がしたいんだよ」

拓弥はパソコンを素早い動作で閉めて円の寝転がっているソファーに座る。

「ん〜なんか」

「なんで」

「だって、デートとかしてるほーがアツアツな感じがするじゃない?」

拓弥は驚いて円は見る。普段は赤面なんかしない円だが、よく見ると耳が薄らと赤い。
それを見て、拓弥は円が一層可愛らしく移った。円を見つめていてぼーっとしていたら、返事が返ってこないことに苛立ちを覚えたのか円がバッと拓弥の方を振り向いた。

「なんなの!なんか文句あるならいいなさいよ!」

「いやいや、ないけど。円が可愛いなぁ…と思って」

「なっなななっ!」

円は一瞬でゆでダコのように真っ赤になる。
拓弥はそのあまりの可愛さにぐいっと円を引き寄せて膝に座らせた。

「なにすんの!恥ずかしいから下ろしてよ!」

「いや、だからじゃないの?」

「嫌なの!」

このような応酬に、円の顔は赤いまま。何故なら、円は実はかなりの恥ずかしがりだ。特に恋人といる時に。何かするとすぐ真っ赤になる。

そして、それは拓弥の目にはなんとも可愛らしくみえる。

「聞いてるのっ!?たく……んっんんっ…」

拓弥は怒鳴ろうと口を開いた円の唇を己の唇で塞ぐ。
そして、暫くしてから唇を話し、円の耳をペロッと舐めてからそっと円に呟いた。

「愛してるよ、円。ダイスキ」







(話の流れが…!ま、いいや。じゃ、どこいくー?)
(あっさりしてるよね…)
(いいじゃん。遊園地なんかどう?)
(いいよ。円の好きなトコで)
(じゃ、決まりね!えーと…)



Fin

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