10/30の日記

02:02
沙上の夢喰い少女(歌詞)
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作詞/作曲:ハチ

ブーゲンビリアの花が咲いた
給水塔の上で
迷い星を探している
皺枯れの空まで

居場所が無い
絵本も無い
コウノトリは
赤ん坊を連れ去り消えた

君の悪い夢も
私が全部食べてあげる
痛いの痛いの飛んでいけ
安らかな歌声を

ブーゲンビリアの花が咲いた
給水塔の上で
夜明けは紫陽花の様
眠る水脈は透明に

震えては
聞こえないふりを
まどろみが
君を傷付けて止まないんだ

思い出の話を
語っておくれよ 曖昧な格好で
酒がれた闇さえ飲干して
息を吐く 淡い声

ああ 輪郭を失ってしまった
君だけに子守歌を!

君の悪い夢も
私が全部食べてあげる
その涙で胸が痛いの

余りに残酷で
溺れた夜も 側にいておくれ
この朝に二人 夢を見た
飲み込むのが 怖い程
光を呑んだ 淡い夢


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01:45
遊園市街(歌詞)
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作詞/作曲:ハチ

夜の底 海に落ちた
碧い影が ふらついて
街灯が垂らした涎 捨てられた街の中で

下らない嘘で笑わない?
間違いさえも 無いように
メリーゴーラウンド 溶けてくバニラ
埃塗れの兎達

もう動かない 観覧車
その中で君は泣いた
吐き出しそうに歌っている
空が溶けだすその前に ねえ

嘘みたい? 弾ける灯
きっと頑丈にねじ込んで
呟いて 息を吐いて
レールの上を歩いていく

蛙の目 塔に並んだ
亡霊の歌に 飛び込んだ
なんでもいい、と君は揺れる
無理をしてる

輪郭さえも朧いだ
ずっと二人でいようね
何処にも行けずに 歌っている
このままでいい 錆び付いて

きっと僕ら 死にながら生まれて来ただけの
何でもない 小さな街灯

そう 踊り出した 電池切れの縫いぐるみ
片腕のシュバリエ 弦のはねったヴィオラ

ねえ 「こんなこと」って全部笑ってしまおうぜ
さあさあ飾りつけようか
今日は二人の誕生日

もう動かない 観覧車
その中で君は泣いた
吐き出しそうに歌っている
空が溶けだすその前に

こんな日なんか無くなって
夢に溶けていけばいいんだ
手を繋いで ほうら 歌っている
捨てられた街の中

ねえ


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01:18
白痴(歌詞)
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作詞/作曲:ハチ


明かりのない部屋に二人 割れた鏡
碧い目の魚 アルコールの匂いだけ

七日後の朝に目覚める様に 時計を
コーヒードリップ 溺れ 揺れるスプーンの頭

傷が癒えずにどうしようか
二人笑いながら もう
こんな素敵な世界なのにさ
なんでだろうね

約束しようよ
この狭い地下牢で
密やかに誓うのは
何でもない様に
死んでしまった二人の
細やかな夢と逃避

君が上手く飲み込めなくて
私の両手に吐き出して
残念そうに二人で笑うの
「もう一度だね」

約束しようよ
この狭い地下牢で
密やかに誓うのは
何でもない様に
死んでしまった二人の
細やかな夢と逃避

白のドレスでさ
透明に「消えちゃいそうだ」なんて言って
涙流して笑いながら
「名前を呼んで」なんて言って

約束しようよ
この狭い地下牢で
密やかに誓うのは
何でもない様に
死んでしまった二人の
細やかな夢と逃避

きっと混ざり会うさ
白昼無の果て
嘘みたいにあるように
全部壊すように
何にも知らないように
包み込み消えるように

今度は一緒に いい夢を見ようね


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