贈り物小説

キミは猫
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――ガチャ


「ほら、コレ飲んで目を覚ませ」



ドアを開けながら、白斗に話しかける。



「…」



すると、白斗はほんのわずかな瞬間に寝息をたてて眠ってしまっていた。


「自分の部屋で寝ろと言ったんだが…」


すやすやと眠る姿を見て苦笑いをしてしまう。



「…ぅ…ん……」



「!?」



大人しく眠っていた白斗が、少し身じろぎをした為、はいていたスカートが少し捲れてしまう。



「………」


これはまずい。

白斗と付き合ってはいるが、まだそういった事はしていない。

彼女を大切にしたい想いと、彼女が恥ずかしがり屋すぎるから。


しかし、俺だって男だ。


この光景は本当にまずい。




暫く悶々としている俺の気持ちも知らずに幸せそうに眠る白斗。

その顔を見たら、急に心が安らぐ。



「そんな事考えちまって…悪かったな…」



心が落ち着いたので、コーヒーを飲みながら一人で過ごす事にした。





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