贈り物小説
□キミは猫
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休日は白斗と二人で俺の部屋で過ごすことが当たり前のようになっていた。
特に二人で何かをするワケではないが、こうして同じ空間にいるだけで心地よい。
「あー…今日暖かいね」
雑誌を読んでいた白斗がおもむろに伸びをしながらそう言った。
「そうだな…1月にしては過ごしやすいな」
本来なら雪が降ってもおかしくはない季節だというのに、今日はとても穏やかな気候だった。
「だからかな…眠くなってきた…」
「…寝るなら自分の部屋戻れよ?」
「んな事わかってるって」
俺の言葉を手で制しながらも、ベッドに腰掛ける白斗は今にも眠ってしまうんじゃないかというくらいに見える。
「…梅さんに言ってコーヒーでも淹れてもらってくる」
「サンキュー」
白斗を部屋に残し、俺は食堂へコーヒーを取りに行った。