poem
□tear
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何もない砂漠の真ん中に 降り注ぐ太陽の熱い光
目を閉じて考えるのは あの日のことだけだった
どうして君は僕を置いて たったひとりで走っていくの
どうして君はひとりで先に 遠くへ行ってしまったの
砂漠に咲く一輪の花
たったひとつの僕の輝き
潤いを求め歩いてきた
たった一輪の花のために
たったひとつの命をかけて
必死になって たどり着いたその先に
待っていたのは花ではなく
水でもなければ
雨でもない
何もないただの砂
見上げれば一面に青い空
そこに求めていたものは
ヒトカケラもなく散っていた
あれ、どうしてだろう
君の姿が見当たらない
僕の涙が君の命になるのなら
いくらだって流そう
枯れるまで泣こう
break down in tears
ねぇ、お願い
もういちど咲いてくれないか
僕の前で
もういちど…