Play at soldiers
□第1戦 決意
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視界が赤く染まる。
同時に危険を知らせるブザーの音。
『緊急事態発生。"アーム"被検体1号が15号と32号をつれて逃走中。ただちに確保せよ。繰り返す…』
「…さすがに早いね」
僕が呟くと隣で同志2人がうなずいて同意を示す。
1人はアーム15号、通称"皐"。
もう一人はアーム32号、通称"樹"。
「このまま逃げちゃったほうがいいんじゃない?」
ため息交じりにいう皐に僕は答える。
「逃げたければそうしていいよ。僕は彼女のところに行く。」
皐はさらに深くため息をつく。
「アンタならそういうと思ったわ…いいわ、行きましょ」
「俺はいいぜ。戦えるんならなんでも」
樹も同意し、僕たちは走りだす。