カカサス4

□公園で
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◇公園で◇





五月の下旬にお祭があった。
友達と行っていいか?とカカシにたずねたら、「観光客でものすごく混むよ」と気乗りしない様子だった。
「混みすぎて食べるところもないでしょ?」
「近くの公園で食べる」
「サスケと公園ねぇ…」
カカシは一分ほどぼんやりしていたが、やがて小さい声でできた。とつぶやいた。
「またいつものエロ話が?」
「サスケとオレの話が」
それでオレはカカシのあぐらの中に座ってお話を聞くのだった。





行楽シーズンのお祭の人込みで、サスケはやはり友人たちとはぐれてしまった。
手に持った飲み物のカップが邪魔で携帯で連絡を取ることも、なかなかできなかった。そう。サスケは、環境に配慮する立派な子だ。
どんなに邪魔な時もゴミを捨てずに持ち帰るんだね。
疲れたサスケは近くの公園で休むことにした。公園の森が薄暗がりの中黒々とそびえていた。こんな場所には、なかなか観光客もこない。
と、サスケは思っていた。
たが夜の公園に一歩踏み入った時、そこが普段と違うのに気付いた。
「…やめてっ…」
濃密な空気は子供のサスケにも伝わった。公園の茂みで、若い女性が乱暴されていた。真っ白い太股がちらりと見えた気がする。
サスケは飲み物の容器を取り落とし震える手で携帯に指を滑らせるんだが、動揺したせいで失敗ばかりしている…。それはちらりと見た白い太股のせいかもしれなかった。
「連続暴行犯」という単語がサスケの頭をかすめた。早く警察に連絡しないと…だが、卑劣な犯罪を見たはずなのに、白い太股が目に焼き付いてサスケは不思議な動悸がしている。
その時後ろから口を塞がれて誰かに茂みに引きずり込まれた。そう。その男こそ、連続暴行犯のゲンマだった。





「あんた、バレたら今度こそゲンマに殺されるぞ?」





「ガキ、おまえ興奮してたろ?」
顎を砕く力で口を塞がれて、押さえ込まれる恐怖を味わいながら事実サスケは興奮していた。
「ほら、ここもこんなになって…」
ゲンマの片手が乱暴にサスケのズボンを下ろした。サスケは「ううっ…ううっ」と必死に声を絞り出すんだが誰にも届かないんだ。
「うう…やめ…」
そのとたんさっきの女の喘ぎ声を思い出した。
ゲンマの乱暴な愛撫が恐ろしかったのに若いサスケの身体は昇りつめた。
膝をがくがくさせて「ああーっ…」と悲鳴を上げてサスケはイッてしまった…初めての刺激に、サスケは荒い呼吸が収まらない…




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