カカサス4

□銀行で
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◇銀行で◇





火影邸でくつろいでテレビを見ていると、宝くじのCMが流れた。
「サスケは、もし当たったら何に使いたい?」とカカシがたずねたからオレは笑って、「ぜんぶあんたにやるよ」と答えた。
「オレも同じ。ぜんぶぜんぶサスケにあげる」
そんなささやかな愛情表現にカカシはうっとりしていたがやがて小さな声でできた。とつぶやいた。
「またあんたのエロ話が?」
「サスケとオレのお話が」
それでオレは笑ってカカシのあぐらの中に座って話を聞いてやるのだった。





生々しい話でごめんね。
里の重要任務で、ずっと里を留守にしていたサスケだが、たまに人助けで謝礼をいただく事もあった。
その日はたまたま、金持ちの夫婦を助けて百万円ほどの臨時収入を得た。
金の重みを手にしてもつつましいサスケの生活習慣が変わる事はない…サスケのそんな真面目なところがオレは好きだった。
そして金の使い道といえば、サスケは愛するオレしか思い浮かばなかった。
久しぶりに里に下りて銀行へ向かうとそこには新しいATMが設置されていた。
オレの口座番号を知っているサスケは迷わずにそこに振り込もうと思ったね。
そしたらATMの横の窓口で行員に呼び止められた。
「今は、大金を振り込む時は事情をお聞きしています」
流行りの詐欺への対応だろう。
簡単に説明しようと思ったサスケだが、行員は「応接室へどうぞ」と誘ってくる。
今時は応接室でそういう話をするのか?と思いながらすすめられるままソファに座ったサスケだが行員はなぜか向かいのソファに座らずサスケの隣りに座って膝を触ってきた。
はっとして行員の顔を見たサスケだが、その行員こそ転職したゲンマだった。





「ああ、やっぱりゲンマなのか」





「会いたかった…ずっとおまえが好きだったんだ。おまえがいつATMに寄ってもいいように防犯カメラを設置しておいた…」
そんな理由で設置するな。
ゲンマと揉み合いになったサスケだが簡単に封筒に入れてある現金をばらまくおそれがあって派手な動きができない。
それをいい事にサスケの後ろを取ったゲンマが、サスケのズボンに手を入れてきた…
つつましい暮らしをしてきたサスケは男の手の動きに息が上がって膝がガクガク震えてきた…。頬は真っ赤に染まりそれは美しかった。
ゲンマは抑えがきかずサスケのズボンをはぎ取ると、いきなり自身をサスケに埋めた。
「あ!ああーっ…」
サスケは痛みに血の引く思いだったのに頬はまだ赤いままでゲンマの劣情を誘った。
「いいぜっ!…」
思いきり腰を叩きつけられながらサスケは知らなかった。応接室にも防犯カメラがある事を。





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