カカサス4

□公園で
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初めての刺激が強烈だったせいか、口を強く塞がれすぎているせいかサスケは窒息しそうだ。
事実、連続暴行犯のゲンマはいたずらした相手の首を全員絞めていた。





「あんた、マジでゲンマに殺されるぞ?」





殺すには惜しいと、ちらりと思ったのはサスケがゲンマの好みのタイプだったんだろう。
一度首にかけた片手を引っ込めてサスケの膝を折り曲げ、サスケは圧迫感に苦しんだ。
そこへ体重をかけたゲンマが無理やり挿入してきた…
「あっ…!ああーっ…」
サスケは腕を突っ張ってゲンマの胸を押し返そうとするんだが重いゲンマの体重を退けられない。痛みにじんわりと涙がにじんだ。まだ頬が赤いせいでその涙もゲンマの劣情を誘った。
ゲンマが乱暴に抜き差しを繰り返すのにサスケは「うう…やめ…」と苦しい声を上げるしかできない。だがその言葉は、さっきの女の白い太股をサスケに思い出させた。
初めての若い劣情にサスケは痛み以外の何かを感じた。
「あっ…あっ…あっ…!」と悲鳴を洩らしサスケは犯されているというのに快感に意識を飛ばした。





サスケがふと目を覚ました頃ゲンマがにやりと笑って首に手をかけた。鋼のような力にもう自分は死ぬのだと思った。
だがゲンマは周りの違和感に気付いた。最近はどこの公園もゴミ箱は撤去されているのに、ぽつんとコンビニの外に置いてあるような、小振りのゴミ箱があった。
ゲンマはサスケから手を放し荒々しく叫んだ。
「おかしいじゃねぇか!今時こんな場所にコンビニのゴミ箱があるなんて…カカシ!!いるんだな!?」
「やめろ…そんな狭いところにカカシがいるはずねぇだろ…」
サスケはぐったりと弱々しく常識的な解釈をするのだが、サスケ。サスケのためなら、オレはどんなことでもできるんだよ?
「その通りだ」
コンビニのゴミ箱の狭い投入口からオレがうんしょ、うんしょと出てきて、ビシッと厳しい顔でゲンマを睨んだ。
「ゲンマ。おまえのことは、通報させてもらった。もう、この公園は完全に包囲されている…」
すると進入してきたパトカーの赤色灯が何台も公園を照らして、薄暗がりに浮かぶ黒い森のシルエットも、ぼやけるほどだったという。





こんなのはどう?ってカカシが期待を込めてたずねた。
「うーん…。あんたの登場が変すぎたしゲンマが気の毒になった」
「何をいうの?サスケのためならオレはどんなことだってできるんだよ?」





「結局あの女は何だったんだ?」
「あれはただのカップルさ」
それでオレは納得したけれど…





今度のお話の、カカシの登場シーンはオレにはやたら受けた。
コンビニのゴミ箱を使うたび、オレはカカシが中にいるんじゃないかと期待するようになった。




FIN.
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