カカサス4

□サスケは信じる男の…
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そうだ。サスケが一番に尊敬しているのはイタチだ。
イタチはダンゾウ様の話を信じるという過ちを犯したのにサスケはイタチを責めずダンゾウ様を憎んだほどだ。
サスケはどうして信じる男の過ちを許してしまうの?
今もゲンマがサスケの肩を抱いたけれど感傷に浸っているサスケはゲンマがなぐさめているのだと取ってしまった。
だがゲンマの空気が一瞬で濃密で重苦しいものとなり気が付いたらゲンマに後ろから抱かれたままズボンに手を入れられている。
ゲンマは始めから気付いていたんだ。サスケはナルトの頼みを断りきれず師匠を引き受けてしまうってね。ナルトに甘いってね。
そしてそのように友達だったゲンマの欲望もきっぱり撥ね付けることができない。
ただ身を固くして男の指の侵入を阻もうとするだけだ。
「こんな風にナルトにも抱かれて悦んでいたんだろう?」
「なっ…!」
人格を全否定されているというのにサスケは抵抗らしい抵抗をすることができない。
それをいいことにゲンマはサスケを押し倒しズボンをずり下ろした。
黒っぽい服に隠された肌は真っ白でサスケの肌を知っているゲンマの野獣の記憶を呼び起こした。
「ああ、この肌だ…」
ゲンマは荒い息を吐いて、サスケの身体を舐め回したがサスケは抵抗らしい抵抗ができない。
悲しい顔をしないでサスケ。
それは野獣のような男に対する正しい知識をサスケが学んでこなかったというだけなんだよ。





そしてゲンマはカチャカチャとベルトを外しサスケの中に侵入してきた…
「あ!ああーっ…」
裂かれる痛みにじんわりとサスケの目に涙が滲んだ。
揺さぶられながらもサスケは悲しい思いでいるしかなかった。今のサスケが悲しい顔をしているようにね。
イタチがダンゾウ様を信じるという過ちを犯したのに憤慨ではなく悲しみを感じたようにね。
ゲンマの手が思い出したようにサスケのものを愛撫したがそこは萎えたままだ。
するとゲンマの声のトーンが少し優しくなった。
サスケはどうして信じる男の過ちを許してしまうの?いつか痛い目を見るよ?
サスケははっとして目を開くのだった。もしかして…
もしかしなくても、オレが変化を解いて黒っぽいスーツで笑っていた。
サスケの意識は急浮上し急にじんと甘い疼きを覚えた。ああ、あんただったのか。
「ああ、もっと、もっと…」
サスケはオレの銀髪を抱き脚をオレの腰にからめながら…やがて達してしまった。





「ああ、あんたの話はきっとハッピーエンドになると思ってた」
「オレもそうなると思ってた」
「あんた、またナルトにやきもちを焼いてこんな話をしたんだろ?」
「そんなことねぇのに馬鹿なカカシだぜ」





だって、そういうパターンにならないかい?
カカシは蒸し返したけれどオレはカカシの話が幸せだったからクスクス笑いながらいつか眠りに落ちていた。
カカシがオレの一番の技を知っていてくれて嬉しかった。




FIN.
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