ナルサス2

□扇風機
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◇扇風機◇





ここに面会にくるのは、もうナルトしかいない…
ここにくる時おまえはいつも幸せそうな美しい顔をしている。
ああ、おまえは美しいな。
「美肌の秘訣は何だ?」と笑ったらおまえは「サスケめしを食っていたからだってばよ…」と微笑む。
昔一緒に暮らしていた時も、「美肌の秘訣は何だ?」と聞いたらおまえは「サスケめし!」と即答していた。
任務帰りの道すがら、今日のこんだてを話すとおまえが、「わーいわーい」とはしゃぐのが楽しかった。
どうか、また誰かにめしを作ってもらってくれ。そして、もっと美しくなってくれ。





看守がうろうろしている間はオレ達はベッドに座り込んで話をした。
うちはのやつらが愛を捨てるとダメになるというのは本当かもしれない。
オレは、おまえを捨てて出て行っても結局強くなれなかった。
オレの力はカカシの力とイタチの力でしかなかったんだ。
おしゃれのセンスも変になった気がする…
おまえは美しい唇を曲げて、「あれはあれで可愛かったってばよ」と笑った。
「ほんとなんだ。おしゃれのセンスも悪くなったし、頭も悪くなったみたいだ。他人の気持ちも察してやれなかったんだから。だから、心が醜いままで、そのまま死んでしまっても仕方なかったのにオレはもう一度おまえに会えて…」
おまえの長い指がそっとオレの唇をふさいだ。
看守の足音が遠ざかるのが聞こえた。
おまえの美しい青い目に情欲が宿る。それでもおまえは美しかった。
オレ達は固く抱き合う…おまえはオレにとって愛そのものだ。今日もそれがいえなかった。
愛さえ手放さなければオレは強くあって賢くあってずっと満たされていたんだろう。
だけどなぜかおまえはそんな事は知っている、そんな気がするんだ…。おまえは愛そのものだから。





濡れているような唇で顔中にキスを落とされた。
おまえの忍装束から柔軟剤のようないい香りがしてすっと気持ちが安らぐ。
オレの囚人服は昔オレが着ていたバカみたいな忍装束に似ている…その合わせの間からおまえの大きな手のひらが入ってきて押し潰すように乳首を刺激された。
そのままずるずると、両胸をはだいておまえの金髪の頭が覆いかぶさる…。弱い乳首を吸い上げられて声が洩れた。
おまえの体重を感じて両肩がずり上がる…
それを引き戻しながら片手で茂みをまさぐられた…そんな簡単な服だ。
そこはもう期待に濡れている…恥ずかしさから一瞬看守の顔を思い出した。
だけどおまえは、オレの心を読んだようにささやくのだ。
「大丈夫だサスケ…あのおっちゃんは、あれでも気を遣っているんだ」
おまえの長い指が侵入して刺激する…。我慢できずに一度イッてしまった。
待ちきれなさがひどく恥ずかしかった。
おまえはそれを手に取って、意地悪くねとつく体液を見せつけた。
おまえの長い指に糸を引く、それを見てオレはまた情欲に駆り立てられてしまう。





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