カカサス4

□ビニールハウスで
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◇ビニールハウスで◇





旅から里へ戻ってくるとオレは、旅の話を火影のカカシに聞かせた。
「砂隠れでは元々砂地だった場所にビニールハウスを作ってメロンを栽培しているんだぜ。そのメロンが今最盛期だ」
「サスケとメロンねぇ…」
カカシは一分ほどぼんやりとしていたがやがて小さい声でできた。とつぶやいた。
「またあんたのエロ話が?」
「サスケとオレのお話が」
それでオレはカカシのあぐらの中に入って、今でもお話を聞くのだった。





旅から戻ってきたサスケは、新しいビニールハウスができているのに気付いた。
どんなに悲惨な戦争の後でも見守ってくれる何者かがいてそれで人々の営みはとだえることがないのだと、最近サスケは気付いていた。
メロンの収穫作業をしているおじさんに休んでいかないかと声をかけられても今のサスケは微笑んで好意に甘えた。
ビニールハウスの中は大振りのメロンがお行儀よく並んでいた。
それを眺めながら、サスケは湯飲みで冷たい水をいただいていたんだが作業帽を脱いだそのおじさんこそゲンマだった。





「ああ、やっぱりゲンマなのか」





「先の大戦で身体を壊してな。今はメロン一本さ」
ゲンマの言葉にサスケはすまないと思うのだった…。先の大戦には、サスケも多少なりともかかわっていた負い目があったからだ。
「オレに手伝えることはないか?」と聞いたのもそのせいだったかもしれない。
「じゃあ、箱詰めを手伝ってもらえるか?」
それなら片手でも何とかできそうだった。高級なメロンを傷付けないように、サスケは集中して作業をした。それで、後ろからゲンマに抱きつかれるまで気付かなかった。
ゲンマの手が躊躇なくサスケのズボンの中に入ってきて、サスケは息が上がった。
荒々しくそこをなぶられて、サスケの頬は真っ赤に染まった。
戦争で身体を壊したなんて嘘だったのか。片手のサスケは倒れないように作業机に手をついているのでやっとだ。
「好きだった…昔から好きだったんだ」
獣のような息を吹きかけられ、サスケは恐ろしかったのにゲンマの手で気持ちよくなってしまったんだ。
サスケの息がはあはあと乱れた。
そのタイミングで、ゲンマはサスケのそこを強くしごき上げ、同時にくちゅっとサスケの孔に指を差し入れた。
「あ!ああーっ…」
サスケはびくびくと身を震わせ、無理やり射精を強いられた。
目の前が真っ暗になる疲労感に、サスケはがっくりと膝をつき、はあはあと荒い息を吐くのだった。





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