ナルサス3

□時をかけるナルトD
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◇時をかけるナルトD◇





中忍の忍装束を着て帰った夜、ナルトのやつが記念撮影をしておこうといった。
オレはあんまり写真好きじゃないんだよ。
「サスケはこれから小隊も率いるんだから、こういうメントレもしておかなきゃな」
やつはそういうけど。





「サスケ。せっかくだから、笑えよ」
「おかしくもねーのに、笑えるかよ」
「オレは笑うサスケを見ると生きる力が湧いちゃうんだな」
思わずオレが笑ったら、やつがすかさずパチリと撮った。





「ありがと、笑ってくれて」
「てめーがバカだから笑ったんだよ」





「これは、あっちのナルトに送るんだ」
「?」





「前このクリアケースにサスケの写真を入れておいたら、なくなっていたんだってばよ。だからこのクリアケースが、向こうの世界と繋っていたとしたら…」
あっちのナルトもオレと同じくらい生きる力に飢えてんだよ。
だから中忍になったサスケの写真を見せてやるんだよ。
オレはナルトの優しさに打たれてちょっと見直していたのに…。
次の瞬間やつはまたケダモノになってた。





「だからさー、こっちのオレも幸せにしてよ?」
「あっあっ、こら」





「中忍の忍装束脱がせるのって、上司を犯してるみてーで興奮する」
「あっあっあっ」





「サスケも下忍に犯されるのって興奮する?」
「ううっ…ううっ…」
「日本語でいってよ」





「オレがもっと欲しいって、日本語でいってよ」
「あっあっあっ…」








その夜ナルトのクリアケースに、奇跡のようにまたサスケの写真が入っていた。
戦場の宿営地の夜に。
中忍の忍装束を着たサスケが。
それはサスケが里から認められ、里のために働こうとする証し。
その姿が男には、どれほどの生きる勇気になったろう。





よかったな。
きれいだよ。
きれいだよサスケ。





ナルトが何度も何度も写真にくちづけた。
その夜は頬の下に敷いて眠った。





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