七つの大罪2
□ラブレター/緊縛
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■ラブレター■
※バン視点で。
きょうも団ちょの家を見守るオレの前をなじみの新聞屋が入っていった。
団ちょが応対に出て新聞代を払うのをオレは見てしまった…
新聞屋が出てきたところをオレは因縁をつけた。
「兄ちゃん、おつりを渡す時団ちょの手に触ったろ」
「えっ、それもいけないの?」
兄ちゃんは哀れな顔をしてた。
このなじみの新聞屋はいい人だ。だけどいつ何時よこしまな奴が、団ちょを襲うか知れないのだ…
オレは初めて団ちょに手紙を書いた。
(新聞代も口座振替にしろ)
それが団ちょの家に届いた頃ちょうどエスタロッサも家にいた。
「一般紙の切り抜きを使っているな。脅迫状かもしれないから調べてやろうか?」
「ううん、いいんだ」
団ちょは笑って、大事そうに机の引き出しにしまった。
もしかしてオレからの手紙と団ちょは知っているのか。
「新聞代、口座振替にしようかな」と団ちょの声が聞こえてオレの胸は震えた。
FIN.