七つの大罪2

□ひどいよ、団ちょ
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■ひどいよ、団ちょ■





任務の帰りに敵襲に遇い、ザラトラスとキングたちと離れて…
オレと団ちょは吹雪の山中で遭難した…
いつからか団ちょは熱を出していて、歩けねぇというから脱水症状を起こしたんだろう。
一度脱水症状を起こすと、ふつうに水を飲んでも吸収されないと教わった。糖分と塩分を含んでいないと…
肩を貸してやった団ちょの顔は赤くて、伏し目がちの緑の瞳に長いまつ毛が下りていて…
か、可愛いよ(泣)





「…っ!団ちょ、あそこに山小屋があるよ!ああいうとこにはコンデンスミルクとか必ずあるもんだから、もうちょっとだけ頑張れ!」





冷えきった団ちょの身体を抱きながら、オレはまるで王子様になった気分で…。
あの団ちょを救えるのが、なんか嬉しかったんだよ。
だけど山小屋に着いて戸棚を開けたとたんオレの顔はムンクの叫びのようになった。





「ねぇ!ねぇ!何も備品がねぇよ!!」
「ふん…お約束通りの展開だな…」
苦しげに悪態をつく団ちょが哀れで…





オレはとにかく火をおこし冷たい団ちょの身体を温めようとマントと衣服を脱がせようとしたら、病人の団ちょにいきなり殴られた。
「団ちょっ、これはセオリーだよ!(泣)」





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