カカサス2

□この街
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いつだったか、カカシがまだ借りているアパートの合鍵を渡された。
あまり可愛くないミッキーのキーホルダーが揺れていた。
「嫌だよ」とオレは笑った。
オレの趣味じゃない。
カカシは持ち物に頓着しない。
ふだんはペットボトル飲料についてきたタオルハンカチを愛用していたっけ。
ピンクのタオルハンカチを、平気で使っていたぜ。





◇この街◇





カカシのアパートは都のど真ん中にあった。
初めてお泊まりにきた時は、街の明るさに圧倒されてしまった…





「あんた、すごい都会に住んでるんだな」
「よく見てごらん。マンションやテナントビルばかりだよ」
オレが都会の夜の景色にビビったら、カカシは優しく教えてくれたけど。





学校の建看板がライトアップされてて驚いたら、カカシがそれは大手の進学塾だと教えてくれた。
うちはの集落では、見た事のないものばかりだ。
カカシのアパートはその突き当たりにあったけれど、ボロアパートなのに窓の外は昼間のように明るかった。
カーテンを閉めるのが、勿体ないくらいだ。





「きょうはカーテンを開けていようぜ」
オレが浮き浮きしているのをカカシは渋々許してくれたけど。
オレを後ろから抱っこしていった。
サスケも見たでしょう。
マンションや進学塾。
つまりは、この街は、よそ者だらけなんだよ。
サスケが知らない男にこんな風に抱かれたらどうする?





「あんたのアパートに逃げる」
「だめ。そういう時はセンター方向に逃げなさい」
オレが、このアパートにいるとは限らないでしょう?





荒い息を耳に吹きかけられてぞくっと震えた。
…最近では、オレのほうからカカシの胸に抱きつくとカカシはOKと見なしてくれる…
畳にころんと転がされて服を脱がされた。
深いくちづけを受けていたら、内股がつうっと冷たく濡れた。
脚を拡げられすぎて裂けたんじゃないかと心配した。
だけど、それはオレのものが濡れそぼって、ぽたぽた雫を垂らしていたんだ…
キスだけで感じちゃうんだね。
サスケは素晴らしい子なんだよ。
なにかいい香りのするもので孔の周りをくちっと擦られた。
それだけで全身がビクビク震えてしまった…
オレは、果てる時の終わりをまだ知らなかったけど。
カカシはそれを知ってたみたいだ…
そのタイミングで顔をつけてオレのものをじゅるじゅる吸い上げて。
ぐちゅっと孔に指を差し込んだ。
オレは…ボロアパートが壊れる勢いで暴れながら…カカシの口の中で達してしまった。
大きなきれいな口の赤い舌がべろりと舐めるのを見ると、オレはまた切ない欲情に駆られるのだ…





「ほんと。若い子の反応って面白いね」ってカカシが笑うから。
オレは行為を中断してカカシの髪を引っ張ってやった。





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