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□苦しめた理由
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あの日、意識を手放した後も兄さんはほぼイキっぱなしだった。
無論、そうさせたのは僕だ。
理由だって確かにある。
少し、やり方は理不尽だったかもしれないけれど。
身体中に媚薬を塗って、衣服を着せて。
兄さんは我慢出来ないかなと思ったけれど、懸命に我慢していた。
兄さんが苦しむ顔を見るのは実に楽しかったが、やはり罪悪感は残った。
だけど、別に自分が悪いという気は更々無い。
むしろ清々しいくらいだから。
兄さんが、一番悪い。
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