I can fly.
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失敗なんて誰にでもあることだ―…
ただ、私の今回の失敗に巻き込まれた人がちょっと怖い人だった
それだけだと思う。うん。
結論:私は悪くない・・・・・と、思う
―――…
その日はある一件の依頼から始まった
『それで・・・今回の依頼とは?』
「えぇ・・・今回は、暗殺のほうで少々頼みたいことがあるの」
差し出されたお茶を一杯飲んで、私の方を再び見つめたとある女性
若くしてマフィアの一つのファミリーを引っ張る大黒柱的人物
ちなみに私のしている商売のお得意さんでもある
私の職業は、俗に言う裏社会での情報屋兼ヒットマンとしてそれなりの有名人である
『依頼書のほうは、』
「これよ。ちなみにあらかじめこっちで調べていた資料を書き込んであるわ」
『それは助かります。』
依頼書を受け取り、中身を拝見する