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□嫉妬
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何なんやあのアッシュっちゅー男は
ガリアンに妙にベタベタしくさって……っ
ナナシはガリアンとアッシュが楽しそうに話している様子を見ては苛々が増しているようだ。
その様子を見守るのはスタンリーとルベリア盗賊団の仲間達
「スタンリーさんっボスは一体なんだってあんな…っ」
「そんな事決まってるでしょっ」
一人の男の言葉にスタンリーはキッと癇癪を起こしている
その言葉の後皆が皆あれしかないよな…と言いたげな目で和やかにイチャイチャしているアッシュとガリアンの方を見る
ナナシは先程からその光景を見るたびに食器などを破損している主に握力で…
その間にもナナシが飲んでいた樽のコップがベキャッと鈍い音をたてて壊れている
その様子を見かねてスタンリーはナナシの前へと座る
「何をそんなに妬いているんですか…ボス」
「別に妬いてへんわっ」
「妬いてます」
「妬いてへん」
どうなるかと思えばやはりこれの繰り返しだ
ナナシは不機嫌なまま夜を迎えた