Crime City

□第4章 shuvalutur
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        C.C  第4章  Shuvalutur

  先ほどはいきなりの奇襲だったが幸い街の中はバトルを仕掛かられなかった。
それでも、街は荒れているらしく、強盗だの殺人だのでワイワイガヤガヤしている。
荒れているといっても、街自体はとても魅力的な場所でどこかアンティークなどを連想させそうな雰囲気だ。
   その中で…
ポンッと誰かが夕闇の右肩に手を乗せた。
「!」
すぐさま、振り向きつつバックステップを踏んだ。
そして、Px4を構えた。
『たんま、たんま。驚かすつもりはなかったんや。』
両手を上げたのは20歳前後の青年だった。
見た目はチャラくはないがガハガハ笑いをいかにもしそうで面倒くさそうな印象だ。
『わしの名前は難無 遊月(かたなし ゆつき)やよろしゅう。』
いきなり、握手を求められた。
しょうがない…。
手を差し出すと、逆の手を銃の形にして『バーン。』と言い放った。
『さっきので、わしやのうたら殺されてたで〜。』と、ニヤニヤしながら言ってきた。
ウザいと思いつつ、確かにさっきは警戒してなかったな。
と、ちょいと反省。
『ところでお前の名前は?』
「夕闇、断枷 夕闇(たちかせ ゆうや)だ。」
『ユウヤか、ユウちゃんってのは?』
「断わる‼」
『断わるんえらい早いな〜。』
自分でもビックリした、言い終える寸前に言葉を返すなんて。
『ゆうや、冗談は置いといて真面目な話するで。』
「今まで真面目じゃなかったのかよ。」
『当たり前やないか、えーと、わしもここに来て2時間たったかどうかってところやさかい、夜寝る時なんて狙われ放題、盗まれ放題やで。』
「確かにな…。夜のことまで考えてなかったな。」
『せやろ、せやろ。やからさ、わしのこと気に入らんかったら今日限りでいいさかい、付き合うてくれへんか?』
確かにやつの言っていることにら筋が通っている。
「分かった。但し、条件付きだがな。」
『条件?まさか、わしからカツアゲでもするきかー。』
うん、とか言いながら人差し指で突ついてくる。
わざわざ面倒臭いやつだ。
「お互いの持ち物を公開して、取り敢えず裏切ることは出来ないようにしよう。」
『分かった。』
「後、改造するには何処でパーツを買えばいいんだ?」
うーん、と少し考えたユツキは
『改造する武器によるさかい、何を改造するんや?』
「こいつ等だ。」と、言いつつH&K USP、ベレッタPx4、デザートイーグルのハンドガン3丁を出した。
『ハンドガンか…。よっしゃ、
ちょいと走るぞ。』
そう言ってすぐに遊月は走り出した。
「お、おい待てよ。」と言いつつも走り出した。
そのまま20分間もの時間走り続けた。
着いたのは、『Shuvalutur』と言う店だ。
外見は非常に古臭く、人出はなさそうだ。
「こ…ここ?」
『せやで。』
遊月はなんで当たり前の事を聞いてるんだと言いたげな顔を浮かべ、首を傾げている。
『入ろうや。』と、遊月に促されて少し錆びついた扉に手を掛けた。
なかは思った以上いや、想像を絶するようなものだった。
シャンデリアやモニュメントなどや金箔や銀箔でコーティングされた家具の数々。
「どこの億万長者の家だよ…」
ニカッとはにかんだ遊月は
『いいところなんだけど、外見で客が減って、入ってから余りのギャップで裏カジノみたいに思われて客が減ってと、まあ、
利用者は少ないんだ。』
へぇ、と軽く相づちをうった。
『ここの店主は永久 久遠(ながひさ くおん)。曲者やで、取り敢えず見た目がキモいヤツには見向きもしーひん。その点は、俺らは美形だから大丈夫さかい。』
最後のところで遊月が美形というのは少し気に入らないが…
『誰が……、曲者だって…?』
どこからか声が聴こえる。
ガチャリッ
この音は正直、ヤバい。
H&K社の武器を使っている人間ならばすぐに分かるだろう。
H&K HK45T、この武器はUSPの後継のさらに後継されたものでH&K社の有名なハンドガンをいいとこ取りしたような武器だ。
しかも、どうやらサプレッサー付きらしい。階段を登った先にを見つめると何やら小さな人影が…。
『せ、成敗してやるー。』
二階から飛び降りた人影は空中で遊月に狙いを定めた。
手にしていた武器はH&K HK45TとワルサーP99の2丁拳銃だ。
地上への着地とともに引き金を引いた。
ズバババババッ
おい、ハンドガンで出る音じゃねーぞ。
蜂の巣になり掛けた遊月を見ると、ボタンやベルトの金具、時計などの場所がキレイに壊されていた。
あの速射であの精度、確かに曲者だな。
『あんた、何を新人君に嘘ついてんのよ。』
あながちウソじゃないと思うが
口には出さないでおこう。
「あながち、ウソじゃないことやないか。」
!…言いやがった…
『遊月、調子にのるな…、新人君共々ボッコボコにしてやるんだから。』
おい、なぜに俺まで狙われてんだ?!
武器はさっきの2丁拳銃だけと考えてもいいだろう。
遊月はキンバーイージス(ハンドガン)が2丁、イズマッシュサイガ(ショットガン)だ。
単純にこちらが有利だ。
『あたしは別に殺し合いなんてしたくないから。』と、言いはなってマガジンをそれぞれ4つ投げ渡した。
一つのハンドガンに2つのマガジンが使えるようになった。
『中は殺傷能力0のゴム弾だから頭に当たっても大丈夫よ。』
俺はH&K USPとデザートイーグルにゴム弾を装填した。
『んじゃあ、始めるわよ。』
「『決闘(バトル)!!』」

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