夏目/友人帳

□夏空
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夏目が斑の鼻先にしがみついて顔を擦り付けた




斑はくすぐったそうに、目を閉じて夏目の匂いを確かめる




すり傷だらけの夏目からはほんの少し血の匂いもした




斑は怒っていた




いつもあれほど無茶はするなと言っている




しかしいつも斑の言葉を無視して飛び出して行くのだ




いつでもこうやって救える訳では無いのだから




偶々なのだ




毎回偶然、助かったに過ぎない




何故分からないのか




お前が関わろうとしてるモノ達にはお前の想いなど伝わらないやつらの方が多い




何度も危ない目にあって来たではないか




何故学ばない




お前を喰って良いのは私だけでは無いのか




約束を違えるなよ




赦さないからな




夏目




だから、傍を離れるな





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