土方mainのlove倉庫(真選組もでてきますよー
□今日も雨だな
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私は江戸にある茶屋に住み込みで働いている。 通いつめる客は多々いる
けど、ろくなやつがいない。
今日も私はなんの変化もないお茶の水面をただただ見つめる。
まぁこんな事をいってる私だけど、まだ16歳。
だから別に恋愛なんて求めていない。
ある日の朝。
茶屋に男がきた。
紺色の着物を着流し、何者も貫きそうな目。
着物の隙間からみえるマヨネーズ。
恋愛なんて求めていなかった。が、なぜかこの人に興味がふとわいた。
その人は退屈そうな私をみて、こういった。
「 てめぇ。名はなんだ 」
突然の質問に持っていたお茶の水面がビクリと波打つ。
「 …な…名前…ですか?? 」
「 そうだ 」
「 優子です…」
「 優子。今日雨ふるぞ。」
傘…ない…! わすれた…汗
「 知ってます!!傘もってますし…!」
「 ははっ そうか」
くすりと笑ったその人を見て少し私は胸を押さえた。
店長から聞いたがその人、真選組鬼の副長、土方十四郎というではないか。
あの笑顔で鬼?天使の間違いじゃないの?
いつのまにか私の心は土方さんで埋まっていた。
土方さんかいったように今日は雨が降った。
買い出しを頼まれていて傘をもたずに店をでた私はつぶれた古い店の屋根下で雨宿りをしていた。
走って店まで帰ろうと決心し走り出そうとした瞬間、
右腕を
いきなり捕まれ、屋根下へと引き戻された。
その私を掴んだ手から顔を見上げると、
土方さんだ。
「 優子お前、傘もってるっつったろーが。」
「 意地はっただけです!!」
「 ほら。」
私が再び話だそうとしたら、土方さんが私の手に
番傘を握らせてきた。
「 これ…? 」
「 俺傘もってっから、やる。」
「 え?傘一つですよ?」
「 いんだよ俺は。近いから。」
「 じゃあ一緒に入りましょうよ」
「 は?…うっお!ちょっ…Σ」
照れる土方さんを無理やり番傘に入れ、背の高い土方さんに
あわせて少し背伸びして番傘をさしてあげた。
だって
あなたが番傘をもつ手をかわってくれると思ったから。
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