銀時love倉庫

□夕方の雲
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この頃銀さんと

面と向かって話したことがない。

向こうは向こうで万事屋の仕事が忙しそうだから声をかけるにもかけられない。

これがすれ違いってやつ?


素直に思った。


ついこの前までは二人で夕焼け、見に行ったっけな。


ある日、新八くんが急に私の腕をがっしりと掴み 万事屋へとつれていかれた。


「 ど…どうしたの!!?? 」


「 優子さん。この頃銀さん忙しくて話せてないでしょ?
今日、仕事からっぽなんで銀さんとゆっくりお話してあげてください。

銀さんも寂しかったと思いますよ。優子さんと会えなくて。」


こんなとき、新八くんの存在がすごくありがたく思える。


私は静かにドアを開け、ソファで寝ている銀さんを確認した。

「 銀さん… 起きてる…?」


「 んー?」


「 き…今日くらいは…また夕焼け見に行きたいなー…なんて…」


「 いいぞ。」


銀さんと私は静かに


一言も話さずに


いつも二人で夕焼けをみていた川のほとりに向かった。
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