青の祓魔師
□こうしている時が幸せ
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京都弁わからん。
「おっくむらくーん」
塾が終わり、やっと帰れると思っていたとこに廊下で志摩に呼び止められた。
「なんだよ、なんか用か。ていうか勝呂たちはどうしたんだよ」
今日はいつも一緒にいる京都三人組ではなく、志摩だけだった。
「いやぁ二人には先に帰ってもらったんよ。でな、用ってのはなぁ…抱きしめてえぇ?」
「は?」
思わず間抜けな声をだしてしまった。
「いや、だから、奥村くんを抱きしめてもえぇ?って聞いてるんやけど」
「男を抱きしめてどうするんだよ」
「まぁまぁええやないの」
「いいけどさ」
「ほな」
ぎゅっ
「…なんか、志摩ってあったけぇんだな」
久しぶりの他人の体温。なんか懐かしい感じがして気持ち良い…
「奥村くんも暖かいよ」
その声はなぜかひどく優しい感じがして、とても暖かい。
「奥村くん」