青の祓魔師
□生きていて、ごめんなさい。
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生きていて、ごめんなさい。
昔から、俺は一人だった。
力が強く、すぐに喧嘩をおこして他人を傷つけてしまった。
そのせいか、俺は他人から『悪魔』と呼ばれるようになった。
別にそう言われたからって寂しくとも思わない。悲しいとも思わない。
もう、慣れたから。
「いなくなればいい」、なんて言われる事も。
俺の耳に入ってくる言葉の数々。
「いなくなればいい」 「死ねばいいのに」 「どうして生きているの」 「貴方は、いらない」
慣れているはずなのに、俺の胸はなぜか締め付けられる。
その言葉を聞くたびに、あぁ、俺は生きてちゃだめなんだって思う。
もしも神がいたら、俺はこう言うだろう。
生きていて、ごめんなさい。
END