青の祓魔師

□貴方が必要。
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『邪魔者、いらないもの、それは俺。』
























「雪男君に近づかないで」



昼休みに女子に呼び止められて屋上に来てと言われて来てみたら何人かの女子がいて最初に言われた。

「えーっと…なんで?」

聞かなくてもわかるがなんとなく聞いてしまった。
女子たちは俺を睨み付けながら言う。

「あんたがいると雪男君に近づけないの。邪魔だから近づかないでくれる?」

「別に俺が近づいているわけじゃねーし、そもそもあっちから来るんだからしょーがねーだろ」

そうだ。おれが勝手に近づいているんじゃない。だからそういうことは雪男にでも言え。

俺はこの空間から早く抜け出したい気分になった。


だが女子たちにそんな言葉は通用するはずもなく…



「うるさい!あんたほんと邪魔なのよ。それに本当は雪男君、あんたにおどらされて一緒にいるんじゃないの?」

「そういやお兄さんって、中学の頃相当喧嘩してみんな病院送りにしたんだってね」

「こっわーい。そんなお兄さんがいるなんて雪男君可哀想。」

ほんとほんと。



そんな言葉、もう慣れた。

慣れたはず、なのに…この胸の痛みはなんなんだ?




「そんなお兄さんなんて、雪男君にっとては邪魔者なんじゃないのかな?」


「むしろ死んだ方がいいって思ってるんじゃないの?」


「……」


邪魔、者…

死んだほうが、いい…


その時、なぜかあの時言われた言葉が脳裏に浮かびあがる。





『死んでくれ』





「…わかった」

「え?」










俺は、いらない









「これからは、雪男に近づかねぇよ。これでいいだろ?」




気が付けば俺は、苦笑いをして女子たちの要件に答えていた。


























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