青の祓魔師
□ダレモイナイセカイ
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目を開けたら、雪男が心配そうな顔で立っていて、ほかにも周りをみたら祓魔塾の皆もいて、
しえみは今にも泣きそうで、けど嬉しそうで、
勝呂はものすごい怖い顔で俺を睨んでいて、
志摩と子猫丸はほっとしたような感じで、
出雲は…怒っているような、悲しいような表情をしていてよくわからない。
そんな事考えてたら、雪男が抱きついてきた。
しえみも抱きついてきた。
ピリッと小さな痛みが走ったけど、二人とも泣いていたから「ごめん」ってとりあえず謝った。
すると次は驚いたような顔して、なんか勝呂に頭を叩かれた。痛い。
「一人で無茶すんなや」
俺はとりあえず笑った。
今度は皆から「おかえり」って言われた。
「ただいま」
それが、この戦いが終わってからの、俺の想像してた未来。
けど、やっぱりそんなの無理で、前線に入ったはずの俺の前には仲間の、皆が倒れてて、
いや、違うな。
皆が、死んでた。
俺を守って死んで、俺は
一人になった。
ダレモイナイセカイ
END
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