青の祓魔師

□愛って…
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『なぁりん』

「ん?」

なんだ、クロ?と、問いかけながらついさっき買ってきたゴリゴリ君を口に運ぶ燐。今は本当は勉強時間なのだがそんなことはおかまいなしに燐はゴリゴリ君を食う。
クロはそんな燐の膝に乗り、問う。

『あいってなんだ?』

「あい?」

当たり前に使うような言葉を突然「なに?」と聞かれると誰もが悩むだろう質問を燐はあっけなく答える。

「愛ってあれだろ?ほら、誰かを好きになるってことじゃね?」

『そうなのか?』

あながち間違ってはない燐の言葉をあっさり信じるクロは燐の膝をスリスリしながら笑顔で言う。

『ならおれもりんのこと好きだからあいだな!』

「そうだな」

二人で笑いあってると、突然部屋のドアが開く。

「ただいま兄さん。何してるの?」

用事で部屋を出ていた雪男が帰ってきた。

「おかえり雪男!今さ、愛について話してたんだよ」

「なんで?」

「クロが愛って何だ?って聞いてきたから」

「ふぅん…で、兄さんはなんて答えたの?」

「いや、愛って誰かを好きになることじゃね?って…」

あながち間違ってはいない、と呟く雪男。
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