青の祓魔師
□こうしている時が幸せ
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「ん?」
ちゅっ
気づくと、おでこにキスされていた。
「ッ!!??////」
いきなりだったから、俺は勢いで志摩を離した。
「き、急に何すんだよっ!!」
「あはは、奥村くん顔真っ赤やでー」
誰のせいだよッ
「しっかし、奥村くんの体温ってなんか幸せーって感じがしたわぁ」
「はぁ?お前何言ってんだよ。つーか質問に答えろ!」
「じゃ、俺帰りますわ」
「なっ」
「ほな明日なー」
背を向け、そのまま歩き出す志摩を、俺はただ見てるしかなかった。
「…結局、何がしたかったんだ?けど、」
志摩に抱きしめられたとき、すごく安心した。
幸せって、感じた。
「…帰ろ」
一言、誰もいない廊下で呟く。
こうしているときが幸せ
END