BOOK

□風
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港町、ハルジオンにて



「ここに来るのも久しぶりね〜」

「プーン」

ナツとはここで出会って、ガルナ島に行く時もここから出発した。

プルーと出会ったのもここだった。


魔導師として思い入れがある場所。


「ナツが壊したところもすっかり元に戻ってよかったわ。」

「ププーン」


あれじゃ、あたしも同罪って感じだもの(汗


「プーン!」

「あ、ほんと。ここね」


あたしは買い物のためにここに来ていた。

ついでにミラさんに頼まれたこともあったし。


「後で荷物持ちよこしてくれるって言ってたけど誰だろう??」


カランカラン

「いらっしゃいませ」

「うわーすごい数!」

あたしは、この間行けなかった本屋に来ていた。

ハルジオン一の規模で、魔導書から物語までたくさんのジャンルの本が揃っている。

どれどれ


・・・星霊魔導士の心がけ    読んだ

・・・ギルドと魔導士      同じく

・・・王国財閥100選     嫌がらせですか?

・・・妖精の尻尾 破壊の歴史  こんな本あるんだ(呆

・・・氷河の城         面白そうww

・・・週刊ソーサラー      えっ!?シェリー?!?!


結局「氷河の城」(物語)と、毎度おなじみ「ソーサラー」を買った。

そして、ソーサラーの表紙がシェリーとリオンだったのだ。

「ビックリね!!」

「ププーン」


カランカラン

「ありがとうございましたー」


フンフフンフフ〜ン♪

「『氷河の城』だって〜!ステキ!!」

その物語は、こんな話だった


一生溶けることのないと言われていた氷河の城。

そこに眠り続ける星の国の姫。

ある日、氷を制する魔法使いによって、その城が溶け、中から記憶を亡くした姫が現れる。

そして、魔法使いは姫に恋をした



てな感じのはなし。

早く読みたいなー。


あっ!そうだ。

小説用の原稿と、インク無くなりかけてたんだった!!!


「ププン・・・」

「どうしたの?プルー。」

キラっ

「姫、今から少々ニコラを借りても宜しいでしょうか?」

「いいけど…何かあるの?」

「すいません、急ぎなので。またあとで事情はお話しさせてください。姫の星霊は、今日の5時まで喚べませんので」

キラッ

「あっ、ちょっと!バルゴ!!」

行っちゃった。

しょうがないから、一人で買い物を続行することにした。


 
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