BOOK

□店
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ぶらぶらと町を歩いていた

意味も無くただ・・・


真夏の空はいつだって青くて

心の中がすっきりする


あいつのことを想う

あいつの髪をまとめるリボンもこんな色だったな



今頃何をしているのだろう



ルーシィ・・・・



光り輝くブロンドの髪

白い肌

そして・・・・・


屈託のない真正面からの笑顔




そういえば今日は仕事だって言ってたな

あのクソ炎と・・・

行くなって言ったらどんな顔をしただろう


オレだけにあの笑顔を見せてほしい




オレはただただ町を歩く


そこで見つけた一つの店

派手なわけでもないし地味なわけでもないのに


何か引き付けるものがある

店に入って驚いた


まるでおとぎ話のような内装

町の賑わいからは想像もできない静けさ



しばらく見て回ると

きれいなグラスが売っていた


それは

夜に輝く星や月とをモチーフにしたもので


「あいつにぴったりだ・・・」


ルーシィの贈り物にしよう

1つだけ手に取ってレジへ向かう

お揃いは君と一緒の時に買いたいから





君に贈ろう





ある日見つけたおとぎ話の店・・・・





END


―――あとがき

なんだか詩っぽくなってしまいました。
アクセサリーはもっと先でお預けということで、

普段から使ってほしいという思いを込めて、グラスにしときました


読んでいただきありがとうございました

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