BOOK

□俺
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オレはナツを超えることはできないと思うようになってきた。


なぜならアイツが「FAIRY TAIL」の主役だからだ。

いやいや、そうじゃなくて・・・・


ナツは滅竜魔導士だからだ。

止まることを知らない
恐れを知らない・・・・

どんな強敵にだって無茶してでも挑んでいく


あいつならそのうちエルザを超えるだろう。

そして、ラクサスにだって追いつくかもしれない


しかも、それはそんなに遠いものではないと思う。



師匠を亡くしたオレは、

リオンじゃねえが超えるべきものを失った。


だから今まで仲間を守ろうと頑張ってきた。


今はナツとの喧嘩だってそんなに差はない



だけど・・・

だけどそのうち、ナツはウルをも超えられるような魔導士になるのではないか?


オレがこんなことを考えているなんて、だれも想像しないだろう


隣でオレを見ているやつ以外は・・・


「グレイ、どうしたの?さっきからナツの方見ては溜め息ばっかり。」

「いや、何でもねえよ。」

てきとーに返事を返す。

でも、こんな返事じゃ納得しないんだ。オレの姫様は。


「グレイ、あたし心配なんだよ?」

「ああ、すまねぇ・・・ちょっとウルのこと思い出してな・・」

あながち間違ってはいねえが、これで許してもらえるだろう

「あっ・・・ごめん、グレイ」

「ルーシィは悪くねえよ。」

優しく頭をなでてやると本当に嬉しそうな顔をする。

「可愛いな、ルーシィ・・・」

「///////!」

ボッと音が出るように真っ赤になるルーシィ

ホントに可愛い奴


「なぁルーシィ、明日一緒に仕事いかねえか?」

「いいの?!」

「ああ、もちろん。」

「うれしい!ありがとグレイ!!」


よし、明日は気合入れよう。

オレにできることをやればいいんだ!
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