BOOK

□麗
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ここは、魔導師ギルド【妖精の尻尾】


本日はいつもと違った雰囲気である。



「このテーブルってここでいいのか?」

「いいわよ!」


「あっ!こらナツ!!つまみ食いするんじゃないのっ!!」

「ちぇ。ルーシィのケチ・・・」



どんな風の吹き回しか分からないけど、マスターの提案により明日はギルドで舞踏会。

そのため、一時ギルドを改装中。

まあ、テーブルクロスをかけたり、お花飾ったり、ごちそう作ったり・・・

そんな感じなんだけど、中でも・・・・



只今絶賛制作中のダンスホール。これはすごく本格的。

まさに”白馬に乗った王子様”と踊ります的な感じにするらしい。

「やあ、ルーシィ。今、僕のこと考えてた?」

「ロキ、エルザが手伝い足りないって言ってたわよ?」

「あ、どうしよう。急に用事が・・・じゃあ、あとでね、ルーシィ(汗」

実際のところ、手伝いは欲しいのが・・・・



そういえば・・・

こんな煌びやかな世界とはおさらばしたあたしだけど、今度はギルドでこんなことするなんて・・・

ホント、ぶっ飛んだギルドだわ・・・



「あら、この噴水なかなかね、ジュビア。」

「ありがとうございます!!」

って・・噴水まで作っちゃうんだ。



ん?あたしが今、何してるかって?

もちろん、繊細な仕事よ。花を花瓶に入れて飾る仕事。

???誰かあたしのことガザツって言ったかしら?・・・気のせいよね?



「ルーシィ、そっちは順調のようだな。」

「エルザ!!」


「衣装の方が人手が足りんようだ。終わったら行ってやるといい。ルーシィの意見を聞きたいとレビィが言っていた。」

「分かったわ。」

「それと、私はドレスを持っているから用意しなくてもいいと伝えておいてくれないか?」

「は〜い!!」


みんな忙しいようでいて、やっぱり楽しそう!

エルザは会場の飾りつけへと急ぎ足で戻っていった。



「グレイー!そろそろ頼んだ!!」

「おう、任せろ!」


ダンスホールの中心にグレイがいる。

(何するんだろう???)


「アイスメイク・・・」


魔法使うの?!

あっ!これ、もしかして


「完成だ。こんなもんでいいか?」

「完璧だグレイ。ありがとよ!!」



「グレイ様・・素敵です!!!」


そこには・・・
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