灰桜色

□3年だったら
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ifシリーズ 〜もしも、3年で海常生だったら〜




オレの2つ下の後輩である「キセキの世代」と呼ばれる選手たちの1人が、我が海常に入学してきた
生憎、幼馴染みではなかったのが残念と思う反面、安堵もした自分がいた。
そんで、集まった新入部員の中にその「キセキの世代」が目の前にいる。
自己紹介の過程の中で、滲み出るチャラっぷり。
しかも、モデルもやっているから部活にもあんまり出られないかも。と宣いやがった。



「うるせーよ
聞いたのは名前・中学・ポジションだけだ」
「いってぇ」


バキッ と音を立てて、幸男がチャラ男、もとい黄瀬涼太を蹴り飛ばした
流石。


「聞いたことだけハキハキ答えろや
チャラ僧が!!」
「ちょっ…
スカウトされてきた期待のルーキーにこのしうちはなくないっスか!?」


声を荒げた幸男に、同じく声を荒げた黄瀬涼太。
調子にノってんじゃねぇよカスが。


「知るか!!
どっちにしろ一年だろが」


先輩命令に一年が口ごたえしてんじゃねーよ
幸男の言葉に、反応して立ち上がった黄瀬涼太は、言う。
一・二年早く生まれただけでそんなに偉いのか。
バスケもオレの方が上手い。と
睨み合う幸男と黄瀬涼太。
マジでふざけんな。


「偉いに決まってんだろ」


黙って幸男に委ねるつもりだったが、どうやらムリそうだ。








END.

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