〜絆〜

□心の中を覗いて…
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『…小学生の頃、近所の廃墟で友達と遊んでいて、エッチな雑誌を見つけたんです。何か分からなくて、それは女性が縛られている写真でした。近くにあった紐で男の子と同じような事をしたり、股に縄を挟んでみたり…触りっこしたり…』

「気持ちよかったんだ…」

『…はい。』

「で、ご両親に怒られたのかな?」

『母親に遊んだ内容を話したら、凄い剣幕になって、訳も分からず叩かれて、友達と遊んでは駄目と…それから何かする度に叩かれてました…』

「で、学校も女子高に?」

『はい。小学校も送り迎えで、中学はちょっと遠いエスカレーター式の女子校に進まされました。』

「学校ではいじめとかあったかい?」

『いじめって言うか…1年生の時に仲がいい子が居て、同人誌とか見せてくれて、その中にSM系のもあって…その時初めて子供の時に見たエッチな本がSM雑誌と分かったんです。凄く興味あって、同人誌を借りたんですけど両親に見つかって捨てられたんです。』

「それがきっかけかな?」

『うちの母親がその子の親に文句の電話をして…それ以来ずっと一人ぼっちでした。』

「なるほど…厳しいご両親だね。」

『性的な部分については凄く厳しかったです。いつも、汚いものを見る目で私を見ていました。それが嫌で良い子で居ようとはしたんですが…今は諦められています。』

「そんな事無いんじゃない?」

『いえ…たぶん、恥だと思われています。実は兄が居るのですが私と違い出来が良くて…私はいじめが原因で妹の私は高校もほとんど行かないで単位もギリギリ…短大行って、就職しないで今はフリーター…それに、子供の頃から変態な事ばかり…今はほとんど口も聞いてないです。』

「なるほどね。でも、そんな過去があったから梓と知り合えたのかもな…」

『はい。今の梓は幸せです。憧れだった助清様にこうして虐められているんですから…』

「憧れってほどたいした男じゃないぜ?」

『でも…梓にとっては初めてのご主人様です。でも、どうして親の事…分かったんですか?』

梓は、不思議そうな顔で俺を見つめてきた…その表情は、さっきまで見せてた淫らな表情とは違い、あどけない少女のような雰囲気だった。
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