〜絆〜

□心の中を覗いて…
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「はははは…実は勘…」

『えー勘なんですか?』

「Sだから心が読めると思った?」

『はい。だって…助清さんの目は梓の心の中を全部見てるような…そんな目なんです。』

「こんな感じかな?」

梓の言葉に、少しだけスイッチを入れ、Sモードになった目で梓を見つめた…

その切り替えを敏感に察知し、梓は、今まで俺の目を見ていた視線を外し、一瞬にして表情も笑顔から不安そうな表情に変わった…

「ハハハハ、可愛い奴だな…」

Sモードをオフにして梓の頭を撫でた…」

『その目…ずるいです。』

「梓が俺の目に敏感なのと、叩いたときに痛い、止めてと言わなかったろ?必死に耐えていただけだったからね。だから親が叩いたりするのかな?と思った。前に、厳しい家とか、下着を洗濯に出さないと怒られるって言っていたろ。親の顔色を伺って生活してたんじゃないかな?と感じたんだ。」

『はい…いつも親の顔色は伺っていました。今も家ではビクビクしていると思います。あ…私のコンプレックスも分かったって…なんですか?』

「体型。太っているとか、思っていない?自分に自信ないでしょ?」

『…思っています。でもどうしてですか?』

「そんなに不思議そうな顔しなくて良いよ。だって、縛ったときに梓が言っていたよ。自分の醜い体を俺に見られたくないって。」

『…え…そんな事言っていたんですか…すみません。前に付き合っていた人に、いつもデブって…人前に連れて行くのが恥ずかしいって…言われていたんで』

「そうか…だからこそ俺のお仕置きを望んだ…自分に自身が無いから叩かれてでも必要とされたいと感じたんじゃないかな?」

『…分からないです。でもそうかもしれません。』

「あと、胸もコンプレックスかな?」

『え?はいどうしてそれを?』
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