暗闇の中で…(上)

□【中庭の再開】
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時計の針は 午後3時を過ぎ、喫煙所で一服し、医院内の売店でスポーツ新聞と菓子パンと牛乳を購入し、いったん病室に戻る。

夕食までの退屈な時間をもて余しながら、ベッドの上であぐらをかき、パンをかじりながら新聞に目を通している。

ふと窓の外の中庭を見る…
 
…ん?あれ? 愛だ………
 
昨日と同じように車椅子に乗り、看護婦さんに押され、中庭を散策しているようだった。 
俺は昨夜の事が気になり、もう一度会うために病室を飛び出した…

中庭につくと、昨日より少しだけ風がある事が影響しているのだろう。人の数も少なく感じる。

「こんにちは…」
 
俺はなるべく警戒されないように看護婦さんに声をかけた…
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