〜絆〜

□予感
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「いらっしゃいませ…」
「お弁当温めますか?」
「有難うございました…」


…最近、あの子多いな?

仕事帰り、いつものようにコンビにより、弁当を購入。
毎日寄っていても雑誌の立ち読み、お菓子や飲み物の新商品のチェックは欠かさない。
不思議なもので、弁当のメニューも飽きてくると、新しいものがラインナップされる。
マーケティングってやつだっけ? たいしたもんだ。

毎日よっている常連ではあっても、何か会話をしたり、声をかけられるほどの印象もなく、逆にこちらは店員さんをよく覚えている。

店員が無愛想なカッコイイ男だと足を運ぶ回数も減り、別なコンビニに浮気をするし、好みの可愛い女の子だとちょっと気を引きたくてついつい買いすぎてしまう。


…結構好みなんだよな、確か、小川さんだったな…

高校生位だろうか? 少し田舎くさい感じの子で化粧っ気もなく、まあ、真面目そうで、結構タイプだったので、しっかりと名札の確認まですませていた。

自分よりかなり若い子に思いをよせてしまうなんて、われながら変わった性癖だな…なんて少し納得できてしまうから嫌なもんだ。
毎日同じように過ごしていると、たったこんな事でも嬉しく気分が高揚する。
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