〜絆〜
□電話
1ページ/5ページ
…いらっしゃいませ、お弁当温めますか?…
「お願いします。」
…おまたせいたしました。
「あ、ありがとう…」
…ありがとうございました…
コンビニのドアを出て、お気に入りの小川さんに会えた事で一日の疲れが飛んでしまう気持ちになる。我ながら単純な男だ。
アパートに帰り、暖めた弁当を食いながらテレビを見る…
まったく毎日同じ事の繰り返しに良く飽きないものだと思いつつ、生活環境を変える事もしない。
寝る前に、小豆に返事だけ返しておく。
《助清です。返事が遅くなってすまないね。 小豆の覚悟…嬉しかったです。
お会いする前に、少しお話してみませんか? 一緒に携帯番号と携帯のアドレス送ります。》
そのあと、少しだけサークルに顔を出し、しばらくすると、携帯の着信音が鳴る。
小豆からのメールが届いた。