〜絆〜
□約束の日
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約束の土曜日がやってきた…
小豆と初めて合う日…
正直、俺が緊張していた。
「らしくねえな…」
今までの話によると俺と小豆は同じ駅を利用していたが、小豆が地元の駅だと抵抗があると話していた事、また、ホテルの関係もあって待ち合わせは2つ隣の駅にした。
地元駅に到着し、ホームで電車を待っていると、同じホームに見慣れた顔があった…
「ん? あのこ…いつものコンビニの子だ…たしか小川さん?」
こっちを見たら会釈でもしてきっかけを作ろうと思ったが、そんな上手くもいかず、電車が来ると別な車両に乗ってしまった。
15分もすると目的の駅に着いた。
時間的に同じ電車に乗っている確立が高いと、辺りを見渡してもそれらしい人影は無かった…
メールをして連絡を待ちながら、すっぽかされたかな?とも半ば諦めていた時に…
後ろから声が聞こえた…
『あ…こんにちは…』
振り向くと、そこにはさっき見かけたコンビニの子が立っていた…