〜絆〜

□心の中を覗いて…
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「怖かったか?」

梓は俺の胸の中で、首を左右にふる。

しばらく抱きしめていると、梓は少し落ち着きを取り戻していた。その体を起こさせ、縛ったロープを外す。

「初めて縛られた感想は?」

『…ドキドキしました。』

梓は、質問に答えながら俺の表情を確認していた。
Sのスイッチが入っていない俺に安心したのか、何か着たいと言い、バスローブ持って羽織った。

『…あの』

「ん?どうした?」

『見て良いですか?』

「何を?」

梓は俺の言葉に顔を紅くさせ俯いてしまった

「ん?ああ道具か?」

頷く梓…

「興味あるんだな。今日は初めてだしたいして持ってきてないけど…ほら。」

持ってきたバッグの中から道具を1つ1つ取り出し、テーブルに並べる…

その道具1つ1つ、見ては目線を外す梓の反応が可笑しかった…

『あ…あの…これて何に使うんですか?』

「ん?これはアナルパールだよ。梓のお尻の穴に一粒づつ埋めていくんだ、出すときも、ちゃんと数を数えながらね…」

『え?あ…そんなの無理です。』

「無理なんて言わせないよ…やるんだから。」

『でも…』

「…これから、梓を俺の専属の奴隷として育てるんだから無理なんて言葉を使うのは止めなさい。もし、どうしても耐えられない痛みや苦痛がある時はノー(NO)と言いなさい。」

『ノー(NO)?』

「そう。俺みたいな人種は愛することが下手でね…つい、自分の所有物は壊したくなるほど愛してしまうんだよ。嫌、止めてって言われてもね…だからノー(NO)って言われたらそこでストップをかけないといけない…そう理解出来る。裏を返せばノー(NO)と言われるまでは…止めないって事だけどね…」

『…はい』

「怖くなったか?」

『え?いいえ…私…助清様に壊されるほど愛される資格あるのかなと…』

「そう思うなら愛されるように頑張りなさい。」

『…はい』

梓が言った資格…この言葉に梓の心の闇が一瞬見えた気がした。

と、同時に、俺が思っている以上に梓の覚悟が深いものとも感じていた。
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