〜絆〜

□〜絆〜
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楽しい時間はあっという間に過ぎると言うが、それは本当の事のようだ。

梓が俺の部屋に来て、二人の愛を確かめ合い、そして時が流れた…

時計の針は19時を過ぎていた…


「どうした…そんな顔して…」

『だって…』

「ほら…」

二人の唇が触れ、それが離れると、梓は溜息を漏らした…

『帰りたくないよ…』

ソファーに座り、駄々をこねる梓を抱き寄せ、優しく頭を撫でる…

『助清様は離れたい?』

「ずっと一緒に居たいよ…できるならね…」

『うん…ああ、離れたくないよ…』

こんなやり取りがもう1時間も経過しようとしていた。

梓は俺の手を握りながら、深い溜息と、帰りたくないと言い続けていた…

「すぐ会えるんだぜ?バイト先でも顔合わすだろ…」

『分かってます。でも違うの…まだ一緒に居たいんです…』
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